これまで3回にわたって、学生ビザ申請に向けての記事を書いてきました。いずれも、学生ビザ取得に向けて重要なステップとなります。

今回は、3番目のステップとなる「F1ビザの準備・必要書類取りよせ」と4番目のステップ「F1ビザ面接の予約」の2つのステップについて、いっきに書いていきます。

まだ前のステップを見てない人はこちらの記事へ!
学生ビザ申請最初のステップ
学生ビザ申請2番目のステップ
学生ビザ申請3番目のステップ

F1 visa flow

今回の記事では「オンライン申請書類(DS-160)を作成」➔「面接に必要な書類を全てそろえ」➔「ビザ料金を支払い」➔「大使館面接の予約」をしていきます。

学生ビザ取得のために必要な書類

ビザの申請とアメリカ大使館での面接に向けて、申請用紙と一緒に提出する書類があります。必要となる書類は大きくわけて、「必要なもの」と「補足的なもの」があります。結論からいうと、すべてそろえておく必要があります。

学生ビザの申請に必要なもの

  1. 滞在予定期間プラス6月以上の有効期間があるパスポート
  2. 過去10年間に発行された古いパスポート
  3. 証明写真1枚(5cm x 5cm、6か月以内に撮影した背景白のカラー写真/眼鏡不可)
  4. オンライン申請書 DS-160
  5. 面接確認書
  6. 米国の学校から発行されたI-20
  7. I-901(SEVIS費用支払い済であること)の領収書

補足書類 

補足書類は、ビザ申請のためのサポート資料として必要です。すべて面接までに準備しておきます。

  1. 英文銀行残高証明書(留学滞在期間に十分な資金があることの証明)
  2. 宣誓誓約書(親の銀行残高証明書を出す場合)
  3. 英文成績証明書(過去3年間の最終学歴)
  4. 留学期間終了後は確実に帰国するという証明
  5. A4サイズのクリアファイル

くわしくは、公式サイトをチェックしましょう。(米国ビザ申請

書類は事前にまとめておく

ビザの申請にあたり、必要な書類や学校関連の書類など、どんどん紙がふえてきます。書類がたまってくるので、A4クリアファイルを数枚購入して「ビザ」「学校」など、わけて保管しておくと便利です。領収書や旅の旅程なども、わけて保管しておきます。クリアファイルは、100均でまとめて売られてるものでOK。面接のときにもクリアファイルが必要になるので、何枚か購入しておくと便利です。

また、書類の原本がきたらコピーをしておきます。よゆうがあればスキャンをして、パソコンのフォルダに保存しておくのも便利です。留学したときに、現地で必要になってくる場合もあるので、手元にあるとなにかと便利ですし、安心します。

証明写真は、まとめて4-5枚もっておきます。ビザだけでなく、渡米先の学校でも、学生IDの作成のために証明写真をもってきて、といわれる場合もあります。アメリカでも証明写真は取れますが、機会があるときに数枚確保しておくと、二度手間とならず、時間もはぶけます。

それでは、学生ビザの申請に必要なものを順番にみていきましょう!

パスポート

パスポートの残りの期間を、まず確認します。最低でも、留学予定期間の先プラス6か月以上の有効期限のあるパスポートが必要です。ギリギリ、というようであれば、延長しておいたほうがいいと思います。あまり変なところで突っこまれたり、却下されないためにも、少し面倒でも事前に手続きしておくほうが、あとで後悔しないかと思います。

パスポートの期限が1年以内にきれる場合

passport

パスポートが1年以内にきれるようであれば「切替申請」が可能です。長期滞在の場合、有効期限が1年以上のこっていても、留学への必要書類がそろったら、パスポートの残余期間にかかわらず切替申請ができる場合があります。くわしくは、最寄のパスポートセンターへ問いあわせてみましょう。

証明写真

証明写真は、駅構内の証明写真ボックスや、写真屋さんでとってもらいましょう。眼鏡の使用は禁止となりました。眼鏡をはずして撮影にのぞみます。この写真は、ビザに印刷される顔写真となります。また、オンラインで申請するためのデジタル写真も必要になります。

ビザ用写真についてのオンラインアプロードの記事はこちら、ビザ用写真アップロードのやりかたをチェック。

DS-160オンライン申請書の作成と提出

「DS-160申請書」とは、オンラインによる「ビザ申請書」のことです。オンラインで申請書を提出することになります。作成したものをプリントアウトして、面接のときにもっていきます。

DS-160の申請方法

ビザの申請方法は、米国大使館・領事館の公式サイトに、くわしい説明があります。こちらをチェックしておきましょう。

DS-160申請の作成に必要なものは、次の通りです。オンライン申請後に申請書を印刷するため、プリンターも必要です。

  • パスポート
  • デジタル写真
  • 氏名・住所などの基本情報
  • 過去の渡米歴(直近5回)

過去に渡米したことがあるひとは(ビジネス・観光なんでも)、パスポートのスタンプの日付を確認し、いつ渡米したかメモしておきます。

参考:在日米国大使館・領事館 https://jp.usembassy.gov/ja
米国大使館・領事館が提供している「DS-160作成方法」がYouTubeにアップされています。日本語の案内で、とても分かりやすいです。こちらを参照しながらDS-160を作成していくと、いいと思います。

実際のDS-160入力&申請ページは(英語)こちら

DS-160申請画面のポイント

  • 画面上で日本語を選択すると、日本語でのアシスタントが可能
  • 保存しておけば、あとで途中から再開することも可能
  • こまめに「save」(保存)ボタンをクリックして、データが消えないようにする
  • デジタル写真を準備しておく
  • 申請書提出後、確認ページを印刷して大切に保管

DS-160オンライン申請は、一度で作成する必要はありません。途中まで入力して保存しておけば、またその項目にもどって入力することができます。デジタル写真のアップロードがわからない場合はこちら(ビザ用写真アップロードのやりかた)の記事へ。

申請書を提出したら、確認ページを印刷して、大切に保管しておきます。大使館の面接のときに必要な書類となります。また、DS-160確認ページにある「バーコード」が面接予約のときに必要になります。

アメリカ大使館での面接を予約する

ようやくビザの申請手続きも、おわりに近づいてきました。
DS-160の提出が終わったら、アメリカ大使館の面接予約に進みます

まずビザの申請料を支払う

面接予約にあたりビザ申請料金の支払いが必要になります。
学生(F-1)ビザの場合は160ドル(2019年現在)です。為替によって、変動する場合があります。

まず、emailとパスワードを設定して登録します。支払いは、PayEasy対応のATM、インターネットバンキングやクレジットカードでの支払いが可能です。ビザ料金支払いのあと、「12桁の受付番号」が発行されるので、番号を必ずメモしておきます。面接予約のときに必要になります。

ビザ申請料、支払いのために必要なもの

  • I-20
  • パスポート
  • DS-160
  • クレジットカード

面接予約をする

支払いのあと、「受付番号」はおよそ4時間以内に有効となります。支払いをしたら、少しまちましょう。

面接予約の公式サイトはこちらです。

ログインをして、面接の予約をします。面接日が確定したあとでも、面接日は変更することができます(最大2回まで)。働いている人であれば、休みの取れる日を設定してから、実際に予約したほうがいいかもしれませんね。面接日ギリギリになってから変更すると、混乱するおそれもあるので、なるべく変更しないほうがいいかなと思います。ビザの種類によって、面接できる曜日や時間が、限られています。

ビザの郵送先は、間違えないように入力します。ビザつきのパスポートが返却される住所です。

参考:詳しい手順は、米国国務省のウェブサイトこちらをチェック。
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-paymentinfo.asp

ビザ申請料金の支払いと、面接予約の方法はこちらのYouTubeで確認できます。

Form I-20の原本とSEVIS費の領収書

ここまで読んできたひとなら、I-20は取得済み & SEVIS費の支払いはすでに完了している、と思います。前の記事で書いてきましたので、くわしくは過去のこちらの記事へ!
I-20を取得する
SEVIS費を支払う

学生ビザ申請のための補足書類とは?

補足とはいうものも、こちらも面接のときに、すべて準備していきます。書類の発行までに時間がかかる場合もあるので、なるべく早めに問いあわせて、入手しておきます。

英文残高証明書

銀行から発行される残高証明書は、I-20のときに必要になるので、この時期にはすでに原本があなたの手元にあると思います。

面接では、原本を回収される可能性があるので、ねんのためコピーを取っておきます。ほとんどの銀行で、英語の残高証明書を発行してくれると思います。印鑑と本人確認証明書を、忘れずに持っていってくださいね。

はっきりとした規定はありませんが、1年留学の場合であれば最低でも残高200万円はほしいところです。アメリカの場合、学生ビザでの労働が認められてないので、「授業料や滞在費を考慮した残高」が必要となります。また、親の銀行口座の残高証明書を出して保証してもらうこともできます。その場合、宣誓誓約書の作成が必要となってきます。

英文成績証明書(過去3年間の最終学歴)

通っていた高校や大学に問い合わせて、英文の成績証明書を発行してもらいます。私は当時、大学をすでに卒業していたので、成績証明書とあわせて卒業修了書も発行してもらいました。念のためです。

留学期間終了後は確実に帰国するという証明

職場にもどるとか、学校にもどるとか、研究のための一時的な渡航であるとか。なにか自分にあったストーリーを探して、留学をおえたあとは、日本にもどってくるという意思を証明する必要があります。

なぜこのような書類が必要とされるかというと、学生ビザはあくまでも勉学のための一時的な渡航だからです。期間が終わったら、日本に帰国するという意思がなければなりません。そのまま永住したいとか、働きたいという意思があると、学業のために渡米するという本来の目的とかけ離れていると判断され、ビザが却下される原因となります。

学生ビザ申請最終ステップのまとめ

長かったビザ申請もおわりに近づきました。あとはアメリカ大使館での面接です。面接までに、書類の準備をすませておきます。次の記事では、面接当日の流れを、私の体験ふくめながら書いていきたいと思います。

かけあしで書いてきましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます❤