「The Mistletoe Promise」 はアメリカ・ユタ州出身の作家、リチャード・ポール・エヴァンズ(Richard Paul Evans)によって書かれた恋愛小説。出版は2014年。この本の邦題が見つかりませんでした。まだ日本語訳がない模様。でも私この本に涙涙してしまったので、紹介していきたいと思います!

Mistletoe Promise

写真参考:作家公式サイトより

男性目線の恋愛小説

まず、なぜこの本をピックアップしたのか?

「男性目線の恋愛小説を読んでみたかったから」です!

恋愛小説を読むときに、女性作家か男性作家か気にしたことは今までなかったんですが、ある時ふと「男性も恋愛小説に興味あるのかしら? どんな物語ができるんだろう??」と急に気になり出しちゃったんです。わたしの中で、恋愛にときめき、夢を抱き、想像しながら小説を書くのってやっぱり女性的なイメージで(自分が女性だからかな)、男性が書く恋愛小説ってなんだか想像できなかったんです。

というわけで興味津々になってしまったので、男性恋愛小説作家をリサーチし始めたのです。

代表的な男性恋愛作家

男性の恋愛小説作家で代表的なアメリカの作家は、ニコラス・スパークス(Nicholas Sparks)の「きみに読む物語」(The Notebook)でしょうか? 2004年に映画化され、日本でも放映されました。彼の本は、穏やかで心あたたまる感じの物語です。彼の本は過去に一度読んだので、他の作家をリサーチ。

クリスマスに読みたい本

そして目に入ったのが、リチャード・ポール・エヴァンス。彼はクリスマスの本をいくつか書いているので、「あっ、クリスマスシーズンにクリスマスの本を読むのも素敵!」というわけで彼の本をピックしたわけです。ちなみにこの本がすごくよかったので、いま彼の本をランダムに読んでいます。気に入った作家を見つけると全部読みたくなっちゃう人います? わたしはまさにそのタイプ。全部制覇したい(笑)

というわけで、次にこの本「The Mistletoe Promise」をピックしました。ちなみにMistletoeはクリスマスの時期に飾るこんな感じのプラントです。ステキでしょ!

物語の内容をざっくり

主人公はエリスとニコラス。彼らは同じビルで働いているけれども、お互いまったく赤の他人。接点があるとるすれば、同じビルで働いているので、お昼にフードコートで会うこと。でも挨拶することもなかったんです。そんな二人ですが、ニコラスがある時エリスに、「今年のホリデーシーズンを一緒に過ごしてみない」と提案するんです。普通のデートのお誘いと違うのは、これは「お試し期間」だってこと。弁護士であるニコラスはこまごました契約書(デートは週に一回とかプラトニックな関係をつらぬくとかそんなこと)を書いて、期間が終わったらお互い普通の生活に戻るという設定。

そう、そしてこのお試し期間にいろんなことが起こります。恋愛にありがちなドロドロしたようなドラマはなし。ニコラスは本当に素敵な男性で、エリスに紳士的に大切に接していきます。そしてお互い心の奥には深い傷がある。そんな二人がお試し恋愛を通じて関係を深めていく。そんな物語です。

わたし、この本の途中で涙が止まらなくなってしまったんです。本で涙するのって久しぶり。なんでこんなに涙が出てくるんだろうと、ある意味自分でも不思議でした。わたしたちの多くは心の奥に深い傷があり、そんな自分を潜在的にさげずんでしまったり、自分には価値がないと思ったり、こんなに幸せになっていいはずがないと思っているのかもしれない。その人の奥深い弱さを理解し、守ってくれる人がいるっていうところに涙したのかもしれません。愛ですよね。

まとめ

日本語訳がないですが、英語も日常会話で進んでいくので英語が多少分かる人であれば読みやすい本じゃないかなと思います!

ニコラスはロマンチックで紳士的で、絵に書いたような男性です。男の人も、心の底ではこんな人でありたいと思っているのかな? 男性目線で書かれた本なだけに、そんな気がしています。その想いを引き出し信じていくのは女性次第かな、なんて。また彼のシリーズを、引き続き読んでいきたいと思います。

ちなみに検索してみたところ、日本では洋書も販売していない模様。こんな素敵な本なのに残念! わたくし和訳したいくらいです。唯一ヒットしたのはアマゾンのaudible。興味ある人がいたら、ぜひ聞いてみてくださいね。わたしはいつもオーディオブックで読んでます。楽しく読み(聞き)進めていけると思います❤︎