アメリカでは、クリスマスは11月の感謝祭(サンクスギビング)と並んで大きな祝日の一つです。

日本のクリスマスは、イルミネーション・恋人とデート・ケーキとフライドチキンといった、商業的な雰囲気がありますよね。家族より恋人と過ごす、といったイメージが強いです。

アメリカのクリスマスは、家族イベント&ショッピングです。日本のお正月と同じように、実家に帰り家族で過ごす人が多くいます。

クリスマス時期にチェックしたいもの

クリスマス時期にアメリカへ渡航する機会があったらチェックしてみたいものを、紹介していきます!

まず街の雰囲気

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クリスマス時期の商店街

クリスマス時期は、街のイルミネーションがふえ、平和でハッピーな気分になります。11月の感謝祭前後からこの雰囲気が漂ってくるので、「あぁ、なんだか平和に今年も終わりそう」とほんわかした気分にさせてくれます。街を歩く人出も多いです。

またこの時期は、一年で一番のビッグセールが開催されいます。クリスマスギフトのためのショッピングをはじめる人も多く、11月末の感謝際から年明けにかけて、景気がいい感じになります。実際、この時期の売り上げは、通常よりもおよそ20%近く売り上げが多くなる、といったデータもあるそうです。

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シティホール(市役所)もクリスマス色

イルミネーション

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通りの木々には電球がつけられ、ライトアップとともに街全体がイルミネーションで輝きます。街のメインの公園やプラザには、大きなクリスマスツリーが置かれます。ツリーはかなり巨大です。ホテルにもツリーがあり、独自のクリスマスイベントエリアを設けていて、結構楽しめます。ミレナリオのように大きなイルミネーションはありませんが、通りの木、一つ一つについてる小さな電球が好きです。通り全体がきれいにライトアップされると、これまた幸せな気分になります。

クリスマスビッグセール

デパートやモールでは感謝祭(サンクスギビング・11月の第3木曜日)の前後から、年末年始にかけてセールが続きます。感謝祭の次の日がブラックフライデーと呼ばれ、正式にセール開始となりますが、ここ最近はプレセールといって、感謝祭前からセールを始めるところもでてきました。なにごとも早め早め。日本も、元旦からセールを開始するところがありましたよね。おなじような傾向です。

ホリデーショッピング

ビッグセールとともに、ほとんどのお店が、クリスマスギフト用に「ギフトセット」を販売しはじめます。ギフト用なので、化粧品だと「かわいいポーチやトートバッグ」といった特典がついてきたり、お菓子であればホリデー用に「かわいく詰め合わせ」されていたり。とにかく、いつもと違ったものを手に入れることができるので、好奇心と購買意欲を誘ってくれます。

冬に登場するお菓子やドリンク

冬になると、必ず登場するお菓子やドリンクがあります。アメリカは日本のように、季節に応じて「くり」とか「いちご」とか、まったく出てきませんが、冬になるとお決まりのフレーバーが登場してきます。

ペパーミント味のチョコレートやキャンディ

ミント味のチョコレートは通年売っていますが、この時期になると各メーカーがこぞってペパーミント味のチョコレートを販売しはじめます。ミントもペパーミントもほぼ同じようですが、なぜかクリスマスになるとぺパーミント。日本はペパーミント味のチョコレート少ないですよね?

私はチョコレートもペパーミントも別々に食べるのは好きですが、このペパーミント味チョコレートは今でもなじめません。ハッカ味のチョコレートって感じです。「甘み」と「スースー感」がいいのでしょうか。日本へのお土産にもいいかもしません。

左からギラデリ(Ghirardelli)・中央ハーシーズ(Hersheys)・右ウィリアムソノマ
写真出典元:
https://www.ghirardelli.com
https://www.hersheys.com/en_us/
https://www.williams-sonoma.com/products/peppermint-bark/

パネトーネ(Panetone)

panettone

オリジナルはイタリアですが、アメリカでも多くのスーパーで目にすることができます。美味しいんです、これが。クリスマスや新年に食べるドライフルーツ入りのパンケーキといった感じです。

生地はとてもやわらかく、ほんのりした甘さ。甘すぎず、ちょうどいいんですよね。10ドルくらいのものから40ドルくらいのものまで、かなりピンキリです。イタリア輸入のものが多く、いくつか種類があるので、いつか全部制覇してみたいと思っています。すべて食べ尽くすには、まだ時間がかかりそうです。

ジンジャーブレッド

ジンジャーブレッドとは、ジンジャー(生姜)・クローブ・ナツメグ・シナモンなどを使った焼き菓子です。ジンジャーブレッドは国によって、若干違うようです。アメリカでよく見かけるのは、クッキーにアイシングでデコレーションされたもの。人形の形をしてるのはジンジャーブレッドマン。カラフルなものもあれば、赤や緑やピンクなど、ちょっと毒々しい色のアメリカンなクッキーもたくさんあります。
またスタバでは、ジンジャーブレッドケーキ(スライスしたもの)が売られています。

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トレーダージョーズのジンジャーブレッドハウスキット

写真出典元:https://www.traderjoes.com/fearless-flyer/article/1459

2番目の写真は、ジンジャーブレッドハウス。この作成キットが、スーパーで売っています。子供だけではなく、大人も十分楽しめます。ホテルで巨大ジンジャーブレッドハウスを置いてあるところもあります。私はまだ挑戦したことがありませんが、いつか作ってみたいです。

エッグノッグ・Eggnog

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エッグノッグカクテル

「エッグノッグ」とは、牛乳とホイップされた卵白に砂糖が入った、ミルク系の飲みものです。ナツメグやシナモンなどのスパイスが入ったものも、たくさんあります。エッグノッグがスーパーの棚に並ぶと、年末だなぁって気分になります。スタバなどコーヒー屋さんにいくと、エッグノッグにコーヒーを入れたエッグノッグラテが。そしてバーいくと、エッグノッグにウィスキーやブランデーが入ったエッグノッグカクテルがあります。ある意味、卵酒の海外版みたいなものでしょうか?卵の栄養もあるので、寒い冬や風を引いた時には良さそうですね。

クリスマスイベント

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ポートランドの動物園ライトアップ

写真出典元:写真提供:https://www.oregonzoo.org/

クリスマスが近い12月になると、街でいろいろなイベントが開催されます。一番大きなイベントの一つとして、クリスマスツリー点灯式があります。11月中旬~12月中旬くらいの間に行われます。もしこの期間に訪れる街があれば、チェックしてみたいですね。

また劇場ではクリスマスキャロルが、音楽はクリスマスシンフォニー、映画はクリスマス系の映画を放映してるので、気になるものがある人は見に行くのもいいかもしれませんね。またちょっとおしゃれをして、ジャズイベントやバレエを見に行くのも楽しいかもしれません。

私はこの時期、クリスマスシンフォニーを聞きにいくのが好きです。子供たちが参加して歌うときもあります。これまたしあわせな気分になるんですよね。涙が出そうになります。

動物園や遊園地でも特別なライトアップがなされ、子どもも大人も楽しめるようなクリスマスイベントを開催しています。街によって異なるので、行く場所が決まったら事前にチェックしてみると楽しいと思います。

私が気になってるのは、ポートランドの動物園で11月〜12月に開催されるライトアップ。「ZooLight」と呼ばれ、動物の形をしたライトアップがたくさん。動物園ならではでユニークなアイディアですよね。いつか行ってみたいです。

ホテルでのクリスマスイベント

旅行にいくなら、ホテルでのクリスマスイベントもぜひチェックしてみると面白いと思います。クリスマス向けの特別スパセットやディナーを提供しているところもたくさんあります。

クリスマスツリーをみる

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ホテルのロビーにある暖炉。すてきですね。

ホテルの中のイルミネーションも見ものです。大きなクリスマスツリーがロビーに置いてあったり、巨大ジンジャーブレッドハウスがあったり。外にあるツリーとはまた違った感じで、たくさんのオーナメントが付いていたりして、とってもキュート。自分が滞在していなくても、ロビーに行くのはOK。時間があれば有名なホテルに行ってみるのも楽しいと思います。

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ロビーにクリスマスツリーも置いてある

アフタヌーンティー

holiday afternoon tea
Peninsula Hotel NY


写真出典元:http://newyork.peninsula.com/en/special-offers

ホリデー用の「アフタヌーンティー」を用意しているところもあります。ホテルならクリスマス当日も開いてます。人気のところは混んでるかもしれないので、予約するのが無難です。お茶とスウィーツを楽しんで、ゆっくりくつろぐのも素敵ですね。そんなリラックスしたクリスマス、私も過ごしてみたいです。

クリスマスディナー

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12月になるとクリスマスパーティが行われます。忘年会のような感じですね。会社でも年度末の決算(アメリカは12月)を兼ねて、開催するところが多いです。会社によっては、家族(子供)も含めて、ゲームなどを開催するところもあります。景気のいい大きめの会社や、社員への待遇のいい会社となると、かなり盛大です。これは日本でも同じでしょうかね。

クリスマス時期のディナーは混雑し、またグループでの予約が多くなることもあり、コース料理のレストランは、「Prix Fixe Menu(Fixed price)」といって、固定価格でクリスマス限定メニューの中から選んでいくところも多くあります。クリスマスだけでなく、バレンタインや母の日といった外食が忙しい時期には、このPrix Fixe Menuが出てきます。ある程度限定されたメニューになると、レストランの方も大きなグループに対応でき、回転も早くなるようです。

なお、クリスマス当日(12月25日)は閉まっているレストランが多いです。ただアジア系はあまり影響なく開いてるところが多いので、迷ったときはアジア系にいきましょう。

サンタと写真を撮る

santa with kids
サンタと泣き叫ぶ子供

写真出典元:http://mamiverse.com/12-tips-to-avoid-screaming-child-in-santas-lap-photos-3882/

ショッピングモールやデパートに行くと、サンタと一緒に写真が撮れる特別コーナーが設けられます。12月初旬くらいから開始になります。笑顔のサンタと一緒に泣き出す赤ちゃん、というのがお決まりのパターンです。子供限定ということでもありません。アメリカではクリスマスカードを日本の年賀状のように送るので、このサンタ写真をクリスマスカードにする人がたくさんいます。

クリスマスカード

日本の年賀状にあたるのが、クリスマスカード。キラキラ系やかわいいものなど、たくさんの種類のカードが出回ります。私も留学時代に出会った外国の友だちや日本の家族と友だちに、クリスマスカードを送っています。メールやSNSの時代ですが、紙で送るアナログな方法も、私は大好きです。カードが届くとみな家の棚などに並べて飾ります。

クリスマス当日

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おちゃめなお休みの案内。それにしても休み長い。

クリスマス当日はというと、意外と街はガランとしてます。クリスマスは日本の元旦のように家族イベントなので、みんな家族と家で楽しんでるんですね。デパートやモール、レストランも結構閉まってます。

観光に出かけても、ミュージアムが閉まっていたり、クリスマス当日にショッピングができず、レストランで食べれないということもあります。がっくりしないように気をつけてくださいね。しかし、観光名所やお土産屋さん、クリスマスと関係ないアジア系のレストランは、開いている確率が高いです。ぜひそちらにいきましょう!

留学生のクリスマス

portluck party
唐揚げと寿司ロールを手作り。あまりクリスマスらしくない!?

もしあなたが留学生であれば、クリスマスをどう過ごすか。これはもうパーティしかありません! 

アメリカ人の友達が多いと、みな実家に帰ってしまうこともあり、家族が身近にいないとひっそりしてます。でも留学生であれば、みな同じ。一時帰国をする人もいますが、切り詰めた学生生活のため、帰国しない人もたくさんいます。だれかの家に集まってパーティをしちゃいましょう。

その時に多いのが、「ポトラックパーティ(Potluck Party)」。「食べ物持ち寄りパーティ」です。なにか買っていくのもいいですが、もしキッチンがあるならば、日本の料理でも作って持っていくと喜ばれます。その場合は、クリスマス当日はスーパーが閉まってるかもしれないので、事前に食材を入手しておきましょう。

まとめ

アメリカのクリスマスをまとめてみました。いかがでしたか?
「恋人と一緒」といった甘い雰囲気がなくて、私は結構好きです。自分は日本人だし、家族は日本だし、私にとってはあまり関係のないイベントという感じがすることもあり、アメリカにいるとその点ではかなり気楽です。

もしこの時期にアメリカに旅行するとしたら、イルミネーションとクリスマスイベント、ショッピング、おいしい食事があなたを待っています❤