「短期留学したい Part1」では、1週間から3週間の超短期留学について。そして「短期留学したい Part2」では、1か月から3か月の短期留学について紹介してきました。

今回は番外編として、私の短期留学体験について書いていきます。留学のヒントになるものが何か見つかれば、嬉しい限りです!

カナダへ3週間の留学

カナダ・バンクーバーへの3週間留学は、私にとっての初めての留学であり、初めての海外でした。海外に出るということも、まったく初めてだった当時。

不安もありましたが、かなりウキウキして興奮していたと思います。

雨のバングーバー
雨の日のバンクーバー市内

留学先の決め手

バンクーバーに留学を決めた理由は、

  • カナダという国のイメージの良さ
  • バンクーバーという響きへのあこがれ
  • 公共機関が発達していて車がいらない
  • 街の治安がよさそう
  • オープンな感じがして、保守的ではなさそう

といった感じです。
公共機関が発達しているということは、短期留学の私にとっては必須でした。となると、基本的に都市近郊になってきます。

ちなみにバンクーバーはカナダ西海岸に位置するため、アジアからの留学生や移民も多くいます。最近は高層のアパートも多く建ち並び、街はまだまだ活気がある様子が伺えます。海と緑と都市がミックスした雰囲気の良い街です。

留学は大学の夏休みを利用

3週間の短期留学は、大学時代の夏休みを利用しました。

同じ学部の友達と一緒に計画を立てましたが、お互い初めてなので分からないことだらけ。留学先の学校もどのように決めたらいいか分からないので、留学エージェントのパッケージを利用しました。学校とホームステイ先はエージェントにお願いし、航空券だけ自分たちで手配することにしました。

友達と一緒に計画しましたが、違う語学学校を選ぶことに。「同じ学校だと二人だけで話しちゃいそう」ということで。この選択は正解でした!行きのフライトだけ一緒に、あとは違うホームステイ先と学校だったため、現地で会うことはありませんでした。当初はスマホもなかったし、パソコンも持って行かなかったので、連絡手段が限られていたというのもありますが、思っていた以上に時間があっという間に経ってしまって、現地で友達に連絡するどころではなかった、というのも事実です。お互い満喫して留学を終えることができたので、結果よかったです。

語学学校に通う

3週間の短期でしたが、受け入れてくれる語学学校は比較的多くありました。バンクーバーは留学生に人気の街なので、語学学校の選択肢が多くありました。クラスは午前中だけ取り、午後は街をウロウロ散策。歩きやすい街です。

学校の初日は、学力テストから始まります。これはレベル分けテストと呼ばれ、この結果に基づいてクラスが決まります。私は中級レベル。恐らく読み書きは悪くなかったので、中級から始めることができたのでしょう。ただ私は会話とリスニングまったくといっていいほどできなかったので、最初はまったく分からず焦りました。

多くの日本人は中学から高校まで英語を学びますが、テストや受験のための英語なんですよね(現在の若者たちは教育方針が変わってるので英語の授業内容も変わってるのかもしれませんが…)。
私はクラスではさっぱりでした。長く滞在してる人は、すでに英語がスラスラ出てくる人もいて、すごいなと思うと同時に気落ちしたのを覚えてます。自分の耳が英語に慣れてくるのに時間がかかります

授業とは別に、語学学校ではたくさんのイベントを用意しています。授業中とは違い、リラックスした気持ちで英語を話す良いチャンスでした!留学生を楽しませようと、学校側も工夫を凝らしています。少し離れたビクトリアにフェリーで1泊旅行に行ったりと、とてもいい思い出になりました。

滞在はホームステイ

ホームステイ、一度やってみたかったんです!その国の家族に溶け込むのに憧れていました。他にも寮に泊まるといったオプションもあります。留学エージェントのホームステイが含まれているパッケージを選んで、学校と一緒に手配してもらいました。

私のホームステイ先はカナダ人ではなく、クロアチアからの移民家族でした。

ホームステイ先がカナダ人じゃないことに最初びっくりしましたが、よく考えたらカナダも移民国家なんですよね。クロアチア料理が美味しかったのが印象的。これも人生初の経験です。とても美味しいデザートを作ってくれたので、レシピまでメモして持ち帰りました!
また韓国からの留学生も同じ家でホームステイをしていたので、彼らと話すのも会話の練習になりました。一緒に韓国料理を食べに行ったりと、今思い出しても懐かしい。

クロアチア料理といい韓国料理といい、カナダにいながら違う国の文化も学べて、結果とても満足したのを覚えてます。とにかく初めての海外なので、私にとっては何もかもが新鮮でした!

ガスタウン
ガスタウン

短期留学で学んだこと

何もかもが目まぐるしく過ぎていき、3週間はあっという間でした。渡航前は初の海外にも関わらず3週間も大丈夫かなと思いましたが、3週間でも短い!というのが帰国後の感想。

初めてなので右も左も分からない。留学も斡旋会社に手配してもらったので、お任せ状態の自分でした。少し遠出をするのも、既に長く滞在している人にくっついて行きました。英語がよく分からないので間がもたず、楽しい反面どうしたらいいか分からず、居心地が悪い自分がいたのも覚えています。

当時私はあまり自分の意見を持たない方で、「どちらでもいい」といった考えを持っていました。本当にどっちでもいいと思ってたんですが、これって実は意見を持っていないということでもあるんですね。でもこんな自分の性格に気づいたのは、ずっと後になってからです。
留学中はとにかく目の前のことにいっぱいで、広い視点で物事を見ることができませんでした。

「自分の性格を見つめる」ということも、当時はあまりなかったです。
このあと社会人になり、たくさんの人と出会い、たくさんの本を読み、たくさんの経験をし、次第に自分らしさを出せるようになり、自信を持ってきたように思います。

まとめ

3週間の短期留学で私が実感したまとめです。

  • 結果はどうあれ「短期留学」をできたことに満足
  • カナダは素晴らしい国だった
  • 留学は色んな国の人たちがしている
  • 外国にも素晴らしいものがたくさんある
  • 日本から出てみるのも大切
  • 日本の素晴らしい点に気づく良い機会
  • もっと英語を上達して話せるようになりたい
  • もっと旅もしたい
  • 私はどうやら受け身らしい。日本人以外の人はもっと話さないと分かり合えない

漠然とした当時の感想はこんなものでした。
結果として英語力だけではなく、未熟な自分にさらされことも、大きかったと思います。

この体験を通して、のちのち英語のみならず自己啓発を学んだり、物事を違った視点でみるということに興味を持ち始めました。

最初から違う環境でも自分を出していける人もいますが、そうではない人も多くいると実感します。これは語学力の問題というよりも、その人本来の性格というか人間性ではないかと思います。

私は3週間では「場に慣れる」ということで精一杯でした。今まで自分の意見を持たず、なんとなく周りと一緒に生きてきたということを痛感することになりました。語学以外に学んだことは、3週間でもたくさんありました。

人生を作っていくのは自分自身。上手くいかないかもしれない、失敗するかもしれない、でもとにかく恐れずやってみることが大事だなと。

とにかく世界には色々な人がいて、色々な考え方があって。もしあなたが短期留学をしたいと思っているにならば、とにかくできる限りのことをやって欲しい。それにつきるかも。短期だとあれこれ考えてる時間はないだろうから。

今、過去の留学体験を振り返ってみてそう思います❤