アメリカ永住権(グリーンカード)の抽選プログラムについて紹介していきます。

当たる人いるの!?と思ってる方。ちゃんといます。アメリカにいると、実際このプログラムで渡米してきた人に、ぱらぱらと出会うことがあります。

注)この情報は記事公開時(10/08/2017)の情報です。

グリーンカード抽選プログラムとは?

グリーンカードロッタリーとも呼ばれるように、抽選に当たるともれなく米国永住権(グリーンカード)を取得することができます。宝くじと同じくあなたの運次第で永住権が取得できます。よく考えたらすごいシステムですね。移民国家アメリカならではと思います。

正式には「移民多様化ビザ抽選プログラム」、英語では「Diversity Immigrant Visa Program」。また略して DV Program・DV Lotteryと呼ばれることもあります。

誰でも参加できるの?

基本的に誰でも参加できますが、最低限必要な参加条件としては次の2点。

  • 高校卒業資格あるいはそれ同等の教育を修了している
  • または過去5年以内に2年以上の職務実務経験がある

高校を修了していなくても、職務実務経験があれば良いということですね。

なお、日本人はこれらの条件を満たせば申請することができますが、世界のすべての人がこのプログラムに参加できるわけではありません。
多様化ビザプログラムと呼ばれているように、「多様性」を重視しているので、すでに米国に移民が多い国は、このプログラムに参加できません(インドや中国など)。

現在でも日本人が参加できるということは、日本人の移民の割合が過去5年間で50000人を超えていない、ということになるようです。アメリカにいると、多くの日本人に出会いますが、駐在や出張、学生で渡米する人が多いのかもしれません。日本という国は平和で過ごしやすい国なので、あえて移民する人は少ないのかなと思います。

抽選は毎年あるの?

現時点では1年に1行われています。秋に申し込み、そして翌年春に抽選発表が行われます。

10月の始めから約1か月間が申し込み期間となります。毎年11月の文化の日辺りが締め切りだったな、と私は覚えることにしてました(日程は今後変更になる可能性もありますが)。
永住権をねらっている人は、リマインダーを入れつつ、公式サイトもチェックしてみることをおすすめします。

抽選プログラムの概要

このプログラムは1990年代に開始になりました。20年以上も続いてることになります。ただし今後もずっと続いていくのか?というのは疑問。

日本からの移民が多いため制限、ということはないと思いますが、トランプ政権のように、移民を制限するような動きがでてくると、この抽選もなくなる可能性がでてきます。実際に今年(2017年)も抽選が行われるのか?と、動向が気になっていましたが、予定通り申請が開始となりました。

概要

枠は世界で50000人(2017年現在)
応募は無料

通常DV-OOOO(DV-会計年度)で紹介されています。OOOOのところは、実際に面接が行われ、グリーンカードが送付される米国の会計年度が入ります。例えば2017年に申請するときはDV-2019と呼ばれます。

応募から渡米までの流れ

2017年の応募の例でいうと次のようになります。

  • 抽選申し込み:2017年10月3日~11月7日 11月22日に変更
  • 抽選発表:翌年2018年5月1日
  • 当選者の申請や面接:2018年10月初め~2019年9月末まで
  • 在日米国大使館での面接後、グリーンカードが手元に届き次第渡米

それぞれの流れを順に詳しくみていきましょう。
(画像写真をクリックすると画像が拡大します)

まず初めに注意事項

入力は半角英数字でタイプミスのないように入力します。名前はパスポートに記載されている名前と同じにします。

焦らなくても大丈夫。でもあまり時間をかけすぎると、次のページに進むときに、一番最初の画面に戻ってしまうことがあります。必要な情報をそろえ、写真をすぐにアップロードできるように準備してから、申請画面に進みましょう!

抽選申し込みのやり方

米国国務省の公式申し込みサイトはこちら。
英語だけですが、申請者(あるいはその家族)の氏名や住所の基本情報の入力がメインになるので、英語が苦手な人でも基本的に大丈夫。難しいといえば、英語と関係ないデジタル写真のアップロードかなと思います。

簡単とはいえ、初めての申請だと本当に合っているのか不安になりますよね。

その不安を払拭すべく、実際の申請画面を解説をまじえながら、一緒にみていきましょう!

最初のページ

DV2019 1
  1. 「Photo Tool」(写真確認ツール)をクリック
  2. 「Entry Form」の「Begin Entry」をクリック

2ページ目

このページでは画面上に書かれている文字を入力します。

DV2019 2

添付画像の例でいくと「8KAW」と入力しましょう。 入力し終わったら左下の「Submit」をクリックして次に進みます。

間違ってタイプすると違う文字が出てきますので、同じようにスクリーンに出てきた文字を入力してから同様に「Submit」をクリックして次へ進みます。

3ページ目

3ページ目はこちら↓

ここからが申請者の情報の入力になります。入力はすべてローマ字(半角文字)で入力します。

DV2019 3
  • 1.Name(氏名の入力)
  • 2.Gender(性別の選択)
  • 3.Birth date(生年月日)
  • 4.City where you were born(出生地)
  • 5.Country where you were born(出生国)

↓3ページ目続きです。

DV2019 4
  • 6.Country of Eligibility of the DV Program(選択した国がこのプログラムに参加できるか)
  • 7.Entrant photograph(写真のアップロード)
  • 8.Mailing address(住所)
  • 9.Country where you live today(居住国)

↓3ページ目さらに続きます。

DV2019 5
  • 10.Phone number(電話番号)
  • 11.Email Address(メールアドレス)
  • 12.What is the highest level of education you have achieved, as of today(最終学歴)

↓3ページ目最終項目にきました

DV2019 6
  • 13.What is your current marital status?(婚姻状況)
  • 14.Number of Childern(子供の数)

すべての入力が終わったら「Continue」をクリック

4ページ目(申請が本人のみの場合)

DV2019 7

申請が本人のみ(配偶者や子供がいない場合)はこのページで終了です!
このページは↓確認ページになります。

DV2019 8

確認しながら下にスクロール

入力の間違いに気づき、前の画面に戻りたい場合は「Go Back to Part1」をクリックしましょう。インターネットの「戻る」ボタンで前に戻ると、情報が消えてしまう場合があります。

すべての情報に間違いないことが確認できたら「Submit」をクリック
申請完了のページに進みます。

4ページ目(申請が本人と配偶者・子供を含む場合)

DV2019 9

このページでは、前の申請者の情報入力ページと同様に、配偶者あるいは子供の情報をそれぞれ入力していきます。
入力した子供の数だけ入力できるような画面が構成されていますので、欄がない場合は、子供の人数を間違えて入力している可能性があります。ページ下の「Go Back to Part1」ボタンで前のページに戻り子供の人数の確認をしましょう。

Spouseに配偶者の情報を子供がいる場合は、Child#1 (2人目はChild#2)の項目に同様に入力していきます。

入力を済ませ、すべての情報に間違いないことができたら「Submit」をクリック。
次の申請完了ページに進みます。

申請完了ページ

DV confirmation page

お疲れさまでした。申請は、無事提出されました!

この画面を控えておきましょう。このConfirmation Number(確認番号が)抽選発表時に必要になってきます。

印刷、スクリーンショットあるいは番号を控えておくだけでもOKです。翌年5月の発表時まで大切に保管しておきましょう。

申請方法のまとめ

入力自体は難しいものではないかな、と思います。いかがでしたか?
デジタル写真を確認し、その準備さえできれば申請は簡単です。


申し込みを代行してくれる業者もありますが、代行業者に頼んでも、抽選の確率が上がるわけではありません。簡単な基本情報の入力のみですので、ぜひぜひ自分でやってみることをおすすめします。
米国の公式サイトでも、仲介業者を使わず自分で申し込むことを強くすすめています。

参考:日本語による応募要項(unofficial/DV-2018版)

注)この情報は記事公開時(10/08/2017)の情報です。