アメリカにはたくさんの語学学校があります。
留学する場所が決まってない人は、まず場所(州・街)から決めていくのがおすすめです。
今回は、語学学校の決めかたのヒントを紹介していきます!
語学学校は似たり寄ったり
語学学校は「英語が母国語でない人たちに向けての学校」ですので、基本的にプログラムはどの学校も似ています。
ただ、もしインターンシップやTOEFLといった特別なプログラムに参加したいということであれば、プログラムを開講している学校に焦点を当てながら、決めていきましょう。特にインターンシップのプログラムを持つ学校を選ぶとなると選択肢が限られてきますので、学校を絞り込んでから、気に入ったところを決めていくといいと思います。
あなたの留学の目的は、次の4つに当てはまりますか?まずこちらをチェック!
- TOEIC
- TOEFL (iBT)
- インターンシップ
- 米国大学入学のための準備
このようなプログラムに参加したいということであれば、まずプログラムを開講している学校を探しましょう。
逆に、プログラムは意識せず、とにかく英語を話せるようになりたい!ということであれば、どの語学学校でも基本的に同じようなコースを持っています。
ただ、学生ビザが必要な場合は、ビザ発給の認定学校であるか、確認する必要があります。フルタイムでの受講や3ヶ月以上の長期滞在を考えている場合は、学校がビザをサポートできる認定学校であるか事前に確認します。
さて、そんな語学学校ですが、自分で手配できるの?それとも留学エージェント(留学斡旋会社)を使ったほうがいいのかな?といった点を、利点や欠点を交えつつみてみましょう!
留学エージェント?それとも自分で手配?
留学エージェントにお願いする場合
- 費用:実費+手数料
- 学校:紹介された中から選択する
- クラス:日本人が多い可能性がある
- 利点:一括お任せという安心感・経験談あり
- 欠点:自分でやるより高くなるかも
- 時間:留学まで時間がないときは助かる
エージェントが提携している語学学校の中から、基本的に学校をピックアップしていくことになります。エージェントの規模にもよりますが、主要都市の学校を何校か紹介してくれます。語学学校の数は多いので、ある程度選択肢が限られてる方が、選びやすいです。
過去にその学校に送り出した生徒がすでにいるため、経験談や学校の雰囲気を聞くことができるのが利点。現地の学校の雰囲気をつかみやすく、また街の情報も得ることができるでしょう。
現地とのやり取りは全てエージェント側で行ってくれますので、その点で手間がかかりません。
またエージェントによっては航空券とビザもまとめて一括手配してくれるところもあります。
エージェントにお願いした場合の良い点は、なんといっても圧倒的な情報量です。過去に何人もの留学生を送り出しているので、学校の情報や現地情報が入ってきます。ある意味、情報を持っていないとエージェントの仕事になりませんもんね。その点で、彼らの持ってるノウハウを活用でき、自分はその情報に基づいて選択していくことができるでしょう!
自分で手配する場合
- 費用:実費のみ
- 学校:自分の好きな学校を選べる
- クラス:ローカルな小規模の学校も選択可
- 利点:自分でやる分満足感がある
- 欠点:ビザの申請は初めてだと分かりずらい
- 時間:流れを理解して手配するのに時間がかかる
現地の語学学校と直接やりとりしていくことになるので、英語力が多少あり、コミュニケーションが苦にならない人ならば、自分で進めるのもあり。アメリカの学校のスタッフの人たちもたくさんの留学生を迎えてるので、英語はお互い理解できるレベルであれば大丈夫と思います。
自分でやる=自由です。「とにかくここ」とか「留学2度目」とか、流れが分かってる人にはおすすめです。
難しい点は、学生ビザが必要な場合です。
初めてのビザ申請の場合、ビザのプロセスが理解しずらく、必要書類や現地学校とのやりとりが、難しく感じると思います。
また学校だけでなく、宿泊先、航空券といったように、他にも手配することはたくさんあります。自分でやるといった場合、時間に余裕を持って取り組む必要があるでしょう。
留学エージェントは必要?
初めての留学もしくは学生ビザが必要の留学であれば、留学エージェントを活用した方がいいと思います。
英語でのやり取りになれてる人、ビザなしの短期留学や、過去に一度留学経験があり、一通りの流れが分かっている人なら、自分の手配でもいけると思います。
ただ、初めての渡米や長期留学でビザが必要な場合は、留学エージェントあるいは、ビザ申請の部分を代行会社に依頼した方が良いと思います。
最終的に決めていくのはあなた次第。留学エージェントを使う時でも、自分で再確認しながら進めていきましょう。経験豊富なスタッフでも、相手は同じ人間です。ミスコミュニケーションのないよう進めたいものですよね。ある程度留学に関する知識が自分にあれば、エージェント側にもどんどん積極的に質問していくことができ、渡米前に色んな情報を得ることができます。
必要なところだけお願いするという選択もある
自分で計画を立てていくことにやりがいを感じる人は、自分で学校を探してみるのもいいと思います。またもし先に留学した友達がいたら、現地情報も口コミで入ってきます。
自分で手配するにしても、一度留学エージェントに行き、パンフレットを見てみたり、話しを聞いてみるのも手です。多くの会社が無料カウンセリングを設けてます。
また学校だけ自分で選び、ビザは代行会社に手配してもらうといったこともできます。航空券だけは格安航空会社を利用したりと、フレキシブルに考えていくのも良いですね。
航空券や宿泊の手配は、エージェントのオプションプランで手配してくれるところもあります。
学校を決める際のチェックポイント
語学学校を決めるにあたり、どんな点に注目したらいいでしょうか?
こんな項目をチェック!
- 学校のウェブサイトの雰囲気
- どんなコース(プログラム)があるか
- アクティビティ
- 立地
- 料金
あと参考程度に
- クラスの規模
- 学校の規模
- 日本人の割合
留学エージェントから情報を集めてみたり
ネットの口コミを調べてみるのもよしです。
学校のウェブサイト
興味のある語学学校を見つけたら、学校のサイトを見てみましょう。
プログラムの紹介だけではなく、学生たちの授業写真や郊外学習の写真があるかも!写真から学校の雰囲気や、どんな国の生徒がいるのか想像することができます。先生の紹介を載せてる学校もあります。
多くのサイトには「about us」といったページがあり、学校の歴史やモットーを掲げていることが多いので、このページがあればチェックしてみるのもよし。歴史の長い学校だと、なんだか安心ですよね。
どんなコースがあるか
- フルタイム(週18時間以上の授業)
- パートタイム(週18時間未満の授業)
学校のプログラムを調べると必ず「フルタイム」と「パートタイム」という言葉がでてきます。
ほとんどの学校がこの2つのプログラムは設けています。
なぜかというと、フルタイムを受講する場合は学生ビザが必要になるので、はっきりと時間数を記載しています。週18時間以上のクラスを受講する場合は、3ヶ月以内の短期留学であっても、学生ビザの申請が事前に必要になります。
逆にパートタイム授業で短期(3か月未満)の滞在の場合は学生ビザの申請なしで渡米することができます。
その他のプログラムは、学校によりさまざまです。
パートタイムの中に発音集中コースがあったり、フルタイムの中に、TOEICやインターンシップといった特別プログラムを組み込んでいたり。
アクティビティ
アクティビティとはいわゆる郊外学習のことです。
生徒が楽しめるように、学校側でいろんな計画を立ててくれます。学校によりさまざまですが、都市であれば美術館や野球観戦、観光にいったり、公園でピクニックをしたり。みんなで食べ物持ちよりパーティ(ポトラック)をやったり。
学校のイベントに参加すると、クラスメイト以外の友達もでき、観光もあわせてすることができるので、かなり楽しいです!
語学学校ではさまざまなアクティビティを企画してくれています。学校のサイトに掲載されている場合もあるので、チェックしてみましょう!
立地を確認する
街の中心部、ダウンタウンにある語学学校が多いです。地下鉄やバスの乗り換えに便利なところがほとんどですが、その場所は安全なところかどうか、自分の滞在場所から行きやすいかどうか、チェックしてみます。
まだ滞在場所が決まっていない場合は、その街のメインの広場や観光場所の近くであれば、にぎわってる場所だな、と知ることができます。
語学学校に通う場合は、ホームステイか寮の滞在が主流になります。
ダウンタウンにある学校は、学校帰りに友達とカフェに寄ったり、街中を散策したりと気分がアップするのでおすすめ。特に短期留学の場合は、ダウンタウンで学ぶ + その街を楽しめるので、時間も短縮でき活動的に動けます。
一方で、住宅街や郊外に位置する語学学校もあります。
この場合は交通が不便な場合もあるので、自分の滞在先と場所を比べてみる必要があります。
一概にはいえませんが、郊外の学校は比較的アットホームで長期滞在している人が多いように思います。
また、長期で滞在する人にとって「一度学校を決めたら、もう変更できない?」か気になりますよね。現地に行ってから、クラスを変更したり学校を変更することも可能です。例えば1年といった長期留学を希望している場合、最初の3か月分だけ学校を決めビザの申請を済ませ、残りの分は現地に行ってから支払う、他の学校に移るといったこともできます。エージェントを通して留学する人は、そのときに相談してみましょう。
料金
授業料も学校により差があります。ニューヨークやロサンゼルスといった大都市は高い傾向にあります。
フルタイムの授業で、一か月あたり約600ドルから1000ドル以上までと、さまざまです。高ければよい授業が受けられるのかといえば一概にそうではなく、場所や立地、その学校の規模などが影響してくるようです。
基本的に、授業料は各語学学校のサイトで明確に提示されています。逆に、料金が提示されてない学校は、選ばないほうがいいかもしれません。
授業料以外にも、入学金・テスト代・テキスト代・ビザが必要であれば申請のための費用が、申し込みのときにかかります。
参考程度にチェック
さて、ここからは参考程度にみてください。
学校のウェブサイトだけではこれらの情報はつかみにくいですが、あまり気にしなくてOKと思います。
クラスの規模
語学学校は少人数制に抑えてるところが多いです。
少なくて数人、多くても15人くらいに収まります。
夏休みになると他の国の学生も休みになるため、学校自体の人数が多くなる傾向があります。場合によっては、1クラスが15人くらいになる場合もありますが、それらのピーク時を除くと数人~5人くらいの場合もあります。
クラスの大小はそれぞれ良し悪しあり、自分ではコントロールできない部分もあるので、あまりこだわる必要はないです。
大きければ一人一人の授業中の注目度は少なくなるけど、クラスメイトが多い分友達ができる機会が増えます。日本の英会話学校にいるわけではないので、クラスで話す機会が少なかったとしても、クラス以外でどんどんクラスメイトや先生とも話すことができるわけです。
小さいクラスであれば、一人一人の能力に注意が行き渡り、先生との交流も深められるといった利点はあるかもしれませんが、上に述べたように、この点を優先して学校を選ぶ必要性はないかな、と思うのです。
両方とも自分の行動でいくらでも状況は変えられます。
ただ例外として、TOEICなどテスト用のクラスは、テスト準備に集中し会話がメインではないので、クラスの人数がもっと増えることがあります。
学校の規模
学校の規模はどうでしょうか。
規模の大きい学校は他の都市にも分校を持っている所が多く、名前もよく知られているといった安心感はあります。ただ規模が小さいローカルの学校でも認定された学校であれば問題ありません。
規模が大きい学校の傾向として、
- アクティビティ(授業時間外のイベント)が盛ん
- 人数が多い分、色々な国の人と出会う確率は高い
- クラスのレベル分けが細かい
- 日本人の確率も多くなる可能性あり
- 人の入れ替わりが激しい傾向あり
- 規模が大きい分、安心感もある
規模が大きい学校は、留学エージェントを使っていたり広告を出して宣伝しているため、規模に伴って人も多く集まります。よい点としてやはり安心感でしょうか。経営面やビザ発給のことは大丈夫だろうという印象があり、安心します。
規模が小さい学校はどうでしょうか?
小さな学校は広告も少なく国外から目につきにくいため、長期で滞在している人が、立地やアットホーム感から選ぶことが多いような気がします。
規模が小さくても色々なアクティビティを用意しているところもあります。小さい規模の方が先生や学校のスタッフからの目が行き届くので、スタッフとも仲良くなりやすい、というのはあるかもしれません。
短期留学で、授業だけではなく「他のアクティビティも通して一気に楽しみたい」のであれば、ダウンタウンにある大きめの学校を選ぶ、というのを基準にしてもいいかもしれません。
日本人の割合
留学で英語力を上げたいから、日本人のあまり多くないところに行きたい!という気持ち、よく分かります。私も実際に留学前に、これが気になってました。
せっかく行くのに半分以上日本人だったらどうしよう、でもあまり田舎に行きたくないな…と悩みました。
結論からいうと、都市にいればほとんどの場合、日本人はクラスにいます!
おおよそクラスにいるのは韓国人や日本人、タイ人も結構います。あとはトルコ人やモンゴル人、ブラジル人、ヨーロッパ系などバラエティに富んでいます。
中国人は私が知る限り、そこまで多くありません。街には中国人が歩いていても、それは留学ではなく「移住組」が多いのでローカルな学校に通ってるのではないかと思います。
ただ日本人が多くても、自分の意思次第でどうにでもなります。
日本人の友達ができるのもウェルカム。クラスや校内ではもちろん日本語はなるべく使わない、日本人とばかり行動しないように、ルールを作ってしまいましょう。
それ以上に、他の留学生友達も積極的にどんどん作っていきましょう。
「絶対日本人とは話さない」、といった拒絶的な考えは持つ必要はないです。
日本人がいる利点もたくさんあるんです。仲良くなって、一緒に他の国の人と遊びに行ったり、現地のイベントに参加したり。一人だと誘いにくいけど、母国語の友達がいるとやはり心強くもなり、安心できる人がいれば楽しめます。また滞在中に困ったことがあった場合、やはり日本語を話す人がいると、頼もしい存在になります。
日本に帰れば日本でまた会える可能性もあります。
外国での体験は何よりも大切な思い出となるし、留学を通してお互い成長していくのが楽しくなります。
自分がなぜここにいるのか、という目的を間違えないことは大切です。それさえ間違えなければ大丈夫!
人間って楽な方に行きがちなんです。母国語を話せる人がいると楽なんですよね。
ただそこを少し居心地が悪くても、ヨイショと勇気をふり絞って、他のグループに飛び込んでいくことが必要だと思います。
また、英語を話す環境のグループの中では、日本語は使わないように配慮することも大切です。自分が分からないことで、他の人が楽しそうにしてるとなんだか気分が悪いですよね。あまり日本語を使っていると、一緒にいても楽しめないと思われて、他の留学生たちは離れていってしまうかも。
「日本人がいなくても大丈夫」な環境にも慣れてみましょう!
要はバランスですよね! 自分がなぜ留学しにきたかという目的を見失わないように、人との出会いを大切にしつつ過ごしていけたらベストかなと。
まとめ
語学学校を決めていくための要素は、たくさんあります。
場所を決めるか授業内容か。決め手が難しいかもしれません。
一人では悩まずに留学エージェントを使ったり、ウェブサイトの経験談をみて、リサーチしてみましょう。
このサイトでも、語学学校の記事を少しずつアップしていきます。
学校選びも大切だけど、目的と自分のゴールがもっと大切。この部分をワクワクした気持ちで保ちながら、留学へ向けての作業を進めていけるといいですね ❤